特集記事

集って 楽しんで 学んで 動いて 変えていく
学校や家庭以外の場で、子どもから大人まで幅広い世代を対象に地域で行われる教育活動のことを「社会教育」といいます。県は社会教育に携わる人材の育成を進めており、独自の認証・登録制度を設けています。

 

しまね社会教育師 認証制度

国の社会教育主事有資格者などを「しまね社会教育師」として認証します。社会教育の専門性を生かして活動に取り組んでいただき、社会教育人材の活躍や人材同士がつながるネットワークの構築を進めます。


  • ●社会教育主事有資格者
  • ●社会教育主事講習修了者(新旧制度問わない)
  • ●大学の社会教育主事養成課程修了者

社会教育主事の発令を受けた人、講習を修了した公民館職員 など

津和野町
しまね社会教育師
小林 千珠嘉こばやし ちずかさん

「認証されたら活動の幅が広がるのかな」との思いで、しまね社会教育師に申請したという小林さん。左鐙コミュニティセンターを拠点に子どもたちの「フリースペースさぶみ」に関わるほか、大人の学び場「つわのホイスコーレ」を開いています。この4月からは畑迫公民館長になりました。
埼玉県出身の小林さんは、大学で教育について学び、学童保育や長野県の山村留学に携わってきました。学校以外の場所で子どもと関わる中で、子どもが生活や体験をしながら得られる学びに関わりたいとの思いが強くなったと言います。小林さんは「学校で学んだことをどう生かすかは、生活の中で実際に経験することで身に付くのだと思います」と語ります。
デンマーク発祥の試験や成績評価のない大人のための教育機関・フォルケホイスコーレのような場所を町内で作ろうと、周囲に声をかけて始めた「つわのホイスコーレ」。仲間とともに首都圏から参加者を募り、対話を中心に、町内での体験活動などのプログラムを3日間実施しています。「子どもたちの楽しそうな顔を見たり、ホイスコーレの参加者に何かきっかけを与えられたときはうれしいです」と話します。

「つわのホイスコーレ」での対話の様子


しまね社会教育サポーター 登録制度

人づくりや地域活動、そして社会教育活動に取り組む地域住民を「しまね社会教育サポーター」として登録します。しまね社会教育師認証者と連携し、島根の社会教育を盛り上げていただくことで、人材の裾野を広げます。


  • ●県内で社会教育のノウハウやスキルを生かして人づくりや地域づくりに関わっている人
  • ●しまねの社会教育事業や活動に関わっている人

地域と学校をつなぐコーディネーター、公民館・コミュニティセンター職員 など

大田市
しまね社会教育サポーター
小谷 啓仁こたに はるとさん
島根中央高校3年

母と友だちに誘われたことをきっかけに、中学1年のころから、中高生の地域活動グループ「大田JOいんつ♪」のメンバーとして活動しています。
現在は中学1年から高校3年までの19人が所属し、定期的に集まって話し合いながら活動に取り組んでいます。多方面から声がかかり、地元のイベントでの出店やお化け屋敷などの企画で盛り上げます。「小さい子が喜んでくれるだけでなく、大人から『すごかったね』と褒めてもらうこともあって、活動を見てくれているのを感じてうれしいです」と笑顔の小谷さん。引退が近づく中、これまで身に付けたことを次の世代に引き継ごうと、進行などを任せ始めており、「後輩たちがこれからも活動を広げてくれると思います」と期待しています。
県外への進学を目指していますが、今後も後輩たちの活動を手伝いながら、関わっていくつもりです。「中高生が地元ではしゃげる場は少なく、こういう場があるのはありがたいです。やっぱり地元が好きだから、盛り上げていきたいです」と語ります。

ミーティングの様子

しまねの人づくり大交流会
11月15日(土)・16日(日) 場所/国立三瓶青少年交流の家
県内の社会教育主事・社会教育士などが集う交流会を開催します。
関心のある方であれば、どなたでも参加可能です!

今年の案内と昨年の様子はこちら

問い合わせ/社会教育課 TEL 0852-22-5428