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近年、大雨や地震などの災害が頻発・激甚化しており、いつ、どこで大規模災害が起きてもおかしくない状況です。
災害時には自分の身を守ることが最優先ですが、ペットと暮らすご家庭では、大切な家族の一員であるペットの安全と健康を守る責任があるため、日頃からの備えが欠かせません。
県が実施した令和7年度のウェブ調査では、約3割の人が犬や猫、ウサギ、は虫類などのペットを飼っている一方、そのうち34%が災害時の対策をとっていないと回答しており、ペット防災の周知と備えが急務となっています。
飼い主ができる日頃の備えや避難時に気を付けるポイントについて、県獣医師会の野中雄一先生(のなか動物病院院長)にお話を伺いました。
Q 飼い主が備えておくべきことは?
大切なペットを守るために、ご自身の安全を守ることがまず大切です。家具の転倒防止やハザードマップの確認など、基本的な安全対策を行いましょう。避難時に備えて、ケージ・キャリー、食べ慣れたフードと水、薬や治療歴が分かるもの、ペットシーツ、使い慣れた食器といった持ち出し品のほか、ペットと離れたときのために写真を準備しておくと良いでしょう。
避難生活では、環境の変化から強いストレスを受け、食欲不振や、下痢や嘔吐などを起こすことがあります。日常から災害時に使用するケージに慣らしておくことが大切です。温度管理が必要な動物もいるため、犬猫以外のペットの飼い主は特に事前の備えが重要です。
Q 災害時の混乱で、ペットと一緒にいられないこともあるかもしれません。
万が一はぐれてしまう場合に備えて、首輪や、飼い主の名前・連絡先を書いた迷子札を必ず着けておきましょう。犬の場合は、自治体登録時に交付される鑑札なども装着が必要です。
さらに、マイクロチップの装着は個体識別に有効で、災害時こそ大きな助けになります。一緒に避難できなかったり、どこかで保護されたりした場合でも、これらの備えがあれば家族のもとへ戻る可能性が高まります。

災害時にペット世帯を支援する日本レスキュー協会の
辻本 郁美さん
ペットとの避難を考えるうえでは、「ペットがいるから避難できない」とためらうことのないよう、避難所の受け入れ体制を整えることや、飼い主が責任をもって備えることが重要です。過去には同行避難ができず自宅に残ったり、ペットが屋内に入れないため飼い主が外で過ごしたりした例もありました。
国は同行避難を推奨しており、飼い主の安全のためにも、ケージで過ごすことを前提に屋内・同室で避難できる形が最も合理的です。気候やストレスのリスクを減らし、飼い主の責任で世話を完結できます。
ケージに慣れさせるしつけや物品の準備、避難訓練など、大きな災害の前にできる備えを進めておきましょう。
問い合わせ先/薬事衛生課獣医衛生管理室 TEL 0853-31-6073