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沿岸で釣りや採介藻などを行う沿岸自営漁業は、県内漁業の中でも就業者が多く重要な漁業の一つです。一方で近年、担い手の減少や漁獲量の落ち込みなど厳しい状況にあり、県では、新たに独立を目指す漁師への支援に力を入れています。
自立を目指し先輩漁師のもとで就業型研修を受ける内田太一さんと、指導者の奥広樹さんにお話を伺いました。
松江市出身の内田さんは、県内の製造会社で17年間勤務していましたが、海が好きで「専門的スキルを身に付けたい」との思いから漁師の道を志しました。県のホームページをきっかけに漁業体験に参加し、研修へと進みました。
実際に独立した漁師との座談会を通じて出会ったのが、現在指導者となっている奥さんです。厳しさも包み隠さず伝える姿勢に「責任感があり、信頼できる人だと感じた」といいます。乗船体験や、住居相談の後、令和7年6月より研修を受け始めました。
研修では、主にもぐり漁と一本釣りを学んでいます。春はワカメ、夏はウニやイカ、秋以降はマダイやヒラマサなど、一年を通して漁に取り組み、時化の日には漁具づくりを行います。船酔いしやすかったという内田さんも、「今では慣れました」と笑い、「趣味と仕事の違いを実感した一年でした」と振り返ります。船や重機の操作、深さ20メートルまで潜る技術など、奥さんのスキルを間近に見て日々学んでいます。
指導者の奥さんは、研修を経て令和4年に独立。Iターンで島根に移住し、海の地形の良さから島根町多古を拠点にしました。研修生を受け入れるのは初めてで難しさもあるとしながら、「性格が違うからこそ新たな気付きがあります。互いに信頼して漁ができるよう育てていきたいです」と語ります。
内田さんは今後について、一年目に学んだことを生かし、独立に向けたビジョンを固めたい考えがあり、「限りある海の資源と向き合い、一本釣り漁師として歩んでいきたいです」と将来を見据えています。
問い合わせ先/沿岸漁業振興課 TEL 0852-22-6293