連載企画
生涯にわたり生き生きと
健康で暮らす知恵を学びます。
看護栄養学部健康栄養学科
皆さんは普段、野菜をどの程度食べていますか。野菜は健康に良いといわれますが、実際にどれくらいの量を食べればいいか理解されている方は少ないのではないでしょうか。
島根県立大学の籠橋有紀子教授(食品機能学)に1日に必要な摂取量や食べ方を聞きました。
Q1 1日に必要な摂取量を教えてください。
厚生労働省は、健康な生活を維持するための目標値として1日に350グラム以上食べることを推奨しています。
Q2 野菜を食べるメリットはなんですか。
ビタミンやミネラルなどを多く含んでいます。野菜を多く食べる人は脳卒中や心臓病、がんにかかる確率が低いなどの研究結果が出ており、食物繊維で腸内環境が整う効果もあります。
野菜によって成分が異なるため、旬のものを中心に満遍なく食べることが大事です。
Q3 無理なく食べるコツはありますか。
ライフスタイルや好みに合わせて食べることです。かさが多いと食べにくい人は熱を加えて(電子レンジ、ゆでるなど)小さくしてもいいし、忙しい時はコンビニやスーパーで加工食品や野菜ジュースを買ってもいいです。毎日、継続することが大事です。みそ汁は時間がない時でも余った野菜を入れて簡単に作れるのでおすすめです。
新生活応援レシピ
就職や進学、転勤など新生活で何かと忙しい春にぴったりな料理について、籠橋教授にご紹介いただきました。どれも簡単にできる料理なので、この機会に作ってみてはいかがでしょうか?
~あすっこ・ブロッコリー編~
★ごはんを炊く間にパパッとつくれる♪
- 白米…1合
- あすっこ…40g
- ブロッコリー…40g
- にんじん…30g(1/4本程度)
- 白ねぎ…30g
- 豚バラ…50g
- シーフードミックス…40g
- 水…200ml
- 鶏ガラスープの素…大さじ2
- 水溶き片栗粉…大さじ2
- ごま油…大さじ1
- あすっこ、豚バラは一口大に、にんじんは皮をむいて薄切り、長ねぎは斜め薄切りする。シーフードミックスは解凍する。
- 耐熱容器に1.と水と鶏ガラスープの素を入れて混ぜ合わせる。ラップをして電子レンジで(600Wであれば5~7分程度)火が通るまで加熱する。
- 水溶き片栗粉を加えてよく混ぜ、再びラップをして電子レンジ(600Wであれば2分程度)加熱する。
- ごま油を加えてなじませる。
- 炊いたご飯の上にのせて完成。
~春野菜の箸休め~
★おつまみにも!
- あすっこ…140g(一袋)
- はんぺん…1枚
- 白だし(醤油でもよい)…適量
- かつお節…適量
- あすっこは一口大に切ってレンジで1分程度加熱する。
- はんぺんはフライパンで両面を焼いて焦げ目をつけてから、一口サイズのサイコロ状に切る。
- 醤油を加えて軽く混ぜ、さらに鰹節を混ぜたら完成。
~味噌カレー牛乳風味~
★季節ごとに旬の野菜を使ってアレンジすると味わいの変化が楽しめます!
- 豚バラ(薄切り)…80g
- 油揚げ…1枚
- 白ネギ…30g
- あすっこ…70g
- しめじ…40g
- 新玉ねぎ…150g
- にんじん…70g
- 春キャベツ…60g
- 大根…80g
- 牛乳…200g
- 水…600g
- 和風だし…10g
- 味噌…50g
- カレー粉…3g
- サラダ油…3g
- サラダ油でカレー粉を炒め、一口大に切った豚バラを加えて炒める。
肉の色が変わったら同じく一口大に切った春キャベツ、新玉ねぎ、しめじ、あすっこ、短冊切りのにんじん、大根を加えて炒める。 - 水600gを入れて5分程度煮る。具材がやわらかくなったら、牛乳200gを入れ、煮立ったら味噌を溶き入れ、みじん切りの白ネギを加えて完成。お好みでバターを入れてもおいしい。
インフォ
県は、島根大学医学部と共同で健康情報サイト「しまねMAMEインフォ」を立ち上げました。県内の専門家が講師を務め、健康的な食生活や運動などについてスライドや動画で紹介しています。
手軽に野菜がとれるレシピを籠橋教授が実演する動画など、すぐに参考にできる情報が無料で視聴できます。1テーマ5分程度なので、お忙しい方でも空いた時間に気軽にご覧ください。
問い合わせ先/島根県健康推進課 TEL 0852-22-5255