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しまねで暮らす
笑顔があふれる人を紹介します。
わたしとしまね
令和8年秋号(244号)掲載
世界の手仕事屋 HINUITO
中村 諒さん・翼さん
のどかな田園風景が広がる邑南町で、「世界の手仕事屋 HINUITO」を営む中村諒さん、翼さん夫妻。旅先で出会った世界各地の手仕事や文化の魅力を、店を通じて発信しています。
「火山ツアーに一緒に行かない?」
10年前、中米・グアテマラでの出会いが、諒さんの人生を大きく変えました。その場で声をかけてくれたのが、現在の妻・翼さんです。
当時、諒さんは一人旅の途中。一方、「世界をもっと知りたい」と海外を旅していた翼さんも、同じ宿に滞在していました。火山ツアーで意気投合した二人は、その後メキシコやオーストラリアなどでも共に過ごし、絆を深めていきました。「翼さんと出会っていなかったら、島根に来ることもなかったと思います」と諒さんは振り返ります。
翼さんの母親の勧めで、平成29年に初めて邑南町を訪れた二人。日本らしい文化や豊かな自然が息づく町で理想の暮らしができると感じ、移住を決めました。古民家を譲り受けたことも後押しとなり、「梁を残す」「人が集まる場所に」という家主の願いを胸に、自分たちらしい場所づくりを模索。令和6年に「世界の手仕事屋 HINUITO」をオープンしました。

店内には、フィリピンやベトナム、パキスタンなどで買い付けた約200点のカラフルな商品が並びます。「旅が今の自分たちをつくってくれました。だからこの邑南町に、世界に触れられる場所をつくりたかったんです」。
これまで二人で訪れた国は30カ国以上。一方で、邑南町での暮らしの豊かさにも魅了されています。「邑南町には、季節の移ろいやものづくりを大切にする文化があります」と翼さん。諒さんは「旅やものづくりに興味がある人が交流できる場所にしたいです」と語ります。
世界を知ることで地域の魅力に気づき、地域を知ることで世界との違いが見えてくる。二人は今日も邑南町から、世界と地域をつなぐ魅力を発信しています。

世界の手仕事屋 HINUITO
中村 諒さん・翼さん