特集記事

パプリカ栽培を手がける井上さん

農業は楽しくYYワイワイ!!

飯南町をパプリカの町に
Iターンして就農 井上優いのうえ ゆうさん

艶やかなパプリカが実るビニールハウスで笑顔を見せるのは、飯南町にIターンして6年目の井上優さん。
近年、農業の魅力に引かれて異業種からの参入や、県外から移住して就農を目指す人が増えています。

井上さんは大阪府出身。大阪で働いていましたが、夫の頼重よりしげさんと一緒に過ごす時間を持ちたいと思い農業を志しました。きっかけは県の移住イベントへの参加。その後島根に何度か通い、令和元年に飯南町で農業体験を始めました。
農業を仕事とすることに周囲の反対や葛藤もありましたが、先輩農家の楽しそうな姿や体験先の農家で食べたトマトのおいしさが忘れられず「就農への思いが消えることはなかった」と振り返ります。
1年間の農業体験ののち、県立農林大学校に入学。ブランディングやマーケティングなどを学びながら、農業体験先の農家を師匠として仰ぎ、栽培技術を磨きました。「大学校での1年間は、モチベーションを上げ就農への気持ちを後押ししてくれた」と井上さん。

井上優さん、頼重さん夫妻

就農は令和3年の春。今は夫婦でパプリカとトマトを栽培しています。うまく育たないことや繁忙期には休みが取れないこともありますが「農業は日々の積み重ねですね。果実がしっかり採れ販売できるとうれしくて、辛かったことも忘れます」と笑います。
「パプリカと言えば飯南と思ってもらえるよう頑張る」と話す井上さんは、夫婦の名の頭文字から作った屋号の「YYFarmワイワイファーム」のように楽しくワイワイできる農園にし、将来は就農希望者を受け入れ仲間を増やしたいとの思いを描いています。

県は関係機関と協力して
相談から就農まで
丁寧にサポートします

①相談
(公財)しまね農業振興公社が就農についての総合的な相談に応じています

●農業体験先の紹介  
●希望する農業に取り組める市町村の紹介など

②見学・体験
希望に沿った地域・作物で、現地見学と農業体験が行えます

しまね農業体験プログラムの活用

③研修
県立農林大学校や農業法人等のもとで、農業の技術や経営を学べます

資金面について国や県の支援制度あり

④就農
関係機関のサポートを受けて営農環境を整備し、就農します

機械・施設の整備や資金面について国や県の支援制度あり

問い合わせ先/島根県農業経営課 TEL 0852-22-6860